誤嚥や食事の熱さなどにも注意が必要

介護施設のなかには、認知症を持っている高齢者が入居している所も多いです。
特に認知症高齢者の中には言葉によるコミュニケーションが出来ない場合もあり、食事介助は気を配る必要があります。
まず、気を配りたいポイントは、食事の際に火傷等の怪我をしないようにすることです。
温かい食事を提供するため、お味噌汁などを温め直す施設もありますが、その時に温めすぎると火傷の恐れが高くなります。
そのため、食事の温度は介助者がしっかり確かめることが大切です。
そして、もう一つ気を付けたいのが誤嚥です。
認知症高齢者は誤嚥を起こしやすく、誤嚥により誤嚥性肺炎になってしまう恐れもあります。
高齢者の食事介助をするときは正しい姿勢で食べてもらい、食べるペースに合わせて食事介助をすると良いです。

また、義歯を使っている方は噛む力が弱い場合もありますので、食材のサイズが大きいと感じる場合は介護職員がスプーンや箸で細かくしたり、事前に適宜調理バサミなどを使ってカットするなどの工夫も必要です。
その他には、他の介護職員への配慮も食事介助の際には求められます。
よくあるのが認知症高齢者が他の高齢者の食べ物を食べてしまうケースです。
そうなると他の認知症ではない入居者も良い気はしませんので、食堂など一箇所に集まって食事をとる場合は何処に座ってもらうかを考える必要もあります。
また、認知症高齢者は食べられるものと食べられないものの区別が出来ない場合もあるので、箸置きなど飲み込む恐れがあるものは近くに置かないようにしましょう。